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斉藤和義さんと、表現するということ。




もうひとつ書いているブログ、リンク先にある「どんな時にだってティータイム」では、

以下の小説を書いた、「強くなりたい」のささふねさんの好きな

斉藤和義さんのことと、震災一年で、今度震災が来たときのための

サバイバルグッズのことを書いています。よろしければ読んでくださいね。






リンクやブロ友やコメント友達で頑張っている。。。


ジーノさんの歌。その歌詞、ゲームや音楽。

Rさんのゲームや、私が驚いた古文の現代訳。

音楽楽器大学さんの、詳しくて楽しい、音楽の説明や動画。

そして、「エヴァな人生計画」のゲームの解説や描写。

そして、コメントを下さる赤鈴さんの小説。

訪問してくださる皆様のブログすべて。。。






いろいろと、何かに向かうエネルギーは、力になります。

「音楽動画コレクション」として、震災後、できることをする、

できることで動くということのひとつとして、音楽に加えて

言葉や表現や物作りをするということも加えるということに今は、到達しています。





先日行われた「東京マラソン」に、いろいろな思いを持って

走った被災地の方達もいらっしゃいました。走るスピード、走り方、目標は

違うけれど、「とにかく走る」「とにかく前進」「前に進む」

景色が開けたり、変わったりして、何かに気付いたり何かを得たり

することができたかもしれません。



ここに、そのシンボルのひとつとして、許可を得て、リンクしている

「強くなりたい」のささふねさんの高校生の時に書いた小説を

気持ちを上げるためや、走るということのひとつの象徴として、加えますね。

そして、ささふねさんが敬愛してやまない斉藤和義さんの歌も。




斉藤和義 空に星が綺麗を作った時の状況。




斉藤和義 空に星が綺麗



手をつなげば斉藤和義



以下、ささふねさんの小説



「ポーロ」




 彼はとりわけ変わっていた。円形のその広場の中にいる他の誰よりも、醜かった。
そして彼はそれを自覚していた。
 教師は彼とコミュニケーションを取ろうとして、様々な方法を取った。だが彼は
不釣合いに大きな顔を歪めて笑うばかりで、それに応えようとはしなかった。

 彼は時々、内側に丸まった細く小さな手からは想像もできないような力で暴れた。
非生物的なまでに大きく見開かれた眼で宙をにらみ、発作的に暴れた。
一度そうなるとなかなか止めるのは難しかった。教師は落ち着くようにそっと
呼びかけたり、大声で叫んだりした。でも彼はそれにも応えなかった。それで殆どの
場合、教師は業を煮やしてその頭を引っぱたき、乱暴に取り押さえるのだった。

 ある日彼の暴れた後で、ついに教師は彼を捨てた。
彼は、僕の所に来た。彼は何となく僕を気に入ってくれたようだったので、
僕は心底ほっとした。僕も彼のことを気に入っていたからだ。
「もし良かったら君の名前を教えてくれないか。僕はヨウって言うんだ」
彼は顔を上げた。眼と眼が合った。だが彼はそのままずっと黙っていた。
だから僕もずっと黙って彼の眼を見ていた。
「ポ、ポーロ」
遂に彼は言った。歯の間から息を漏らすような声だった。
「ポーロ? いい名前じゃないか」
彼のコンクリート色の顔に細かい皺が集まった。犬歯が口の端からのぞいた。
「教師は君がポーロだって知らなかったみたいだけど、どうしてだい? 」
「きかなかった」
教師だからかな、と思った。 
 
 ポーロはボール遊びが好きだった。何故か彼のボールは歪な形をしていて、
どうしてもまっすぐ跳ねてはくれなかった。あっちへ行ったりこっちへ行ったり。
だが彼はめげなかった。おぼつかない足取りで、忍耐強く追い続ける。
終いには見ているこちらが疲れてしまうのだった。

そこの広場は砂で覆われていた。周りには高いススキの生えた草原があって、
その向こうは森だった。だけど僕は、自分たちが決してそこまで行けないことを
知っていた。
 ポーロがススキを指差した。目を向けるとそこから一羽の大きな鳥が飛び立った。
羽は秋の光の色。長い尾が日を透かして尚、輝いた。一瞬の後、鳥は森の木々の間に
消えていった。
 大きく息を吸った。視線を落とすと、あの残照を含んだポーロの瞳があった。
ポーロは軽く首を傾げた。二三の鳥を思い浮かべたが、そのどれともまったく違っていた。
全く見たことがなかった。僕はポーロに首を傾げ返した。
 ポーロは笑った。
 
 夜は白い壁に囲まれた白いシーツに寝た。病棟のように見えたし、実際病棟であるの
かもしれなかった。隣にあるベッドでポーロが頭を抱えるようにして眠っている姿は、
何だか痛々しい印象を僕に与えた。彼があまりにも小さく見えたからだ。空調のせいか
部屋はいつも肌寒かった。僕はポーロに毛布を掛け、自分もそれを頭まで被った。
閉じた目蓋の裏まで白さが染みて、落ち着かなかった。
 
 踏み鳴らす足音に眼が覚めた。ポーロの発作だった。その眼は焦点を結んでいない。
掛時計が落ちて大きな音を立てた。彼は狭い部屋の中をぐるぐると駆け回った。
裸足なのに、やたら大きな足音。僕は部屋を走り出ようとするポーロに跳び付いた。
ポーロは信じられないような力で僕を引きずった。石質の床が大きな音をたてる。
ともすると緩みそうになる腕に、僕は精一杯力を込めた。


 腕が痺れ始めた頃、ポーロから力が抜けるのが分かった。
 耳元で荒い息遣いが聞こえていた。だがそれもすぐに小さくなった。
 僕はポーロの目を覗いた。それは力を宿し、僕を見返していた。ポーロは僕を
 指差しながら言った。
「い、言う。分かる」
「言えば分かるって? 」
「うん」
彼は深く頷いた。
 生意気に。僕は苦笑いしながら、ポーロの額を軽くこずいた。
 
あの秋色の鳥は度々姿を見せた。ススキの原っぱは特に気に入っているようだった。
そして僕はその歩くのを、ずっと飽きずに眺めた。そしてそんな僕をポーロは飽きずに眺めていた。
「欲しい?」
ポーロは僕を見上げて問う。
「いや。欲しくは無い」
僕は考える。僕は何であの鳥にこだわるのだろう。
「憧れ、かな。自分に無いものを持ってるから」
ポーロは首を振った。答えになってない。無言の抗議だった。
 僕はそれを自分にもうまく説明できていなかった。視界に再びあの鳥を探す。
 もう、どこにも見当たらなかった。
 
 夜半、ざわめきが聞こえた。それは大勢のヒトの気配だった。
僕は部屋を仕切るカーテンの隙間から外を覗った。
「ここは何?」
「ああ、そこは気違いの部屋だ。放っておいた方が良い」
冷たい教師の声。気違い?気違いですって。軽いどよめきが広がった。
 僕は息を呑み、後ずさった。
 カーテンの外にいるヒトには、目も口も無かった。ただ白いその顔の中央には

鼻のような膨らみがあり、ざわめきはそこから反響する。
 僕は忍び足でベッドに戻った。毛布を頭から被り、頭蓋を掻き毟る。
だがそれでも脳裏に浮かぶ平らな群像は僕を脅かしつづけた。

 中天の太陽。
 その分け前を持つ鳥。
 飛ぶ。
 高すぎる青空。
 そのさらに上を目指し
 やがて空に溶ける。
 ただ残ったのは
 裏切られた憧憬――
 
 叫び声。僕は必死でその小さな背中を追いかけた。行き先には森。
 そっちは危ない。入ったらもう戻れなくなる。だがポーロは躊躇わなかった。
時折奇声を上げながら、走る。腕を伸ばしたが、彼はその間をすり抜けていった。
 僕は跳び付いた。しかと抱きとめた。引きずられて足を擦り剥いた。
「行かないで!ここにいて!」
思わず叫んでいた。
タノム、イカナイデ。イカナイデ。イカナイデ。
「ポーロ!」
 ポーロ、ポーロ、ポーロ、ポーロ!
 ついに足が止まった。
有難う。僕は泣きそうになっていた。息が苦しい。
放心した彼の頭を撫でる。

「いつまでこんな気違い飼ってるんだ。捨てろ」
いつの間にか教師が背後に立っていた。
「訂正して下さい!」
即座に叫んだ。
「この子は僕の言葉を聞いてくれました。分かったんです。こんな賢い
やつは居ません。この子は――」
この子?僕は彼の名前を思い出せずにいた。
ポ、ポ……。
だが頭の中は絶望的に白かった。
 振り返った。
 小さくて醜い、顔。
 泣きそうに心細い。
 増殖する頭の中の白。
 意識が遠のく。


 蝉の煩い声。上体を起こした。Tシャツの背中がべったりと張り付いていた。
 いつもと変わらない自分の部屋。
 僕は彼の名前をまだ思い出そうとしていた。だがそれも、こちらの世界では難しかった。
 懐にあの秋色の羽が一枚、落ちていた。窓辺からの西日に淡く光る。
 そう、ポーロ。ポーロが近いかもしれない。
 羽がうなずくように風にふわりと浮かんだ。

以上、物語の終わり。



斉藤和義 どうしようもない哀しみに ~弾き語りVer~


どうしても、世の中の不公平、不公正にこだわり続けたい。

行動する尊さや目標や夢を持つすばらしさ。

突破口があるのなら、そこから道を作りたい。

日本は、未曾有の震災の結果のまっただ中。






関連記事

どうも!音楽楽器大学です。

ありがとうございます!

せっちゃんの
「いろんな事があるけど 空には星が綺麗」
って、いい歌詞ですよね。

音楽楽器大学でした。

コメントありがとうございます。


>「いろんな事があるけど 空には星が綺麗」
って、いい歌詞ですよね。

本当ですよね。空は、いつも心の支えだと私も思います。
平等で無料で、いつも変化していて楽しいですよね!

ご紹介のハイエイタスは、コンサートに行っていたので、ご紹介
嬉しかったです。

ご無沙汰すみません!

掲載ありがとうございます。
改めて読み返すと手を加えたくなってしまって、うーん……どうしようどうしようなんて思っていてそのまんまになっていました(笑)
ごめんなさいね><

斉藤さん大好き過ぎます♪
3月だけの短期のお仕事が急に決まったのですが(よかったよかった^^)、条件は一つだけ、ライブの日の早引けww

いろいろ悩みながら、私自身も前進していきたいと思っています。
3月もぼちぼちやっていきたいです。
僕はどうなりたいのかといろいろ考える中で、瞬間、瞬間ではなりたい自分、なりたい動機の自分になれている自分を見出しました。
http://www7.ocn.ne.jp/~mitsue/ikiru.html
瞬間をとらえた、「生きる」という詩にとても共感しましたので、既にご存知かもしれませんが、掲載のリンクを張っておきます。

ではまた♪

コメントありがとうございます。

これは、夢を見た物語だそうですね。

私は、夢って忘れるんですよ、すぐ。大抵美味しいものが出てきて、食べよう
としたら目がさめた系が多いのですが(笑)というか、大抵そんな感じの夢
です^^。あと心配したら夢でしたとか。

谷川俊太郎さんの詩素敵ですね。
糸井重里さんが、震災後、それまで読んでいたものが読めなくなって、谷川
さんのものなら読めたと書いておられました。

この次は、この詩を紹介させていただくかも。良心的であり、優しい気持ち
でいること。これをわきまえていれば、人生とか命を味わう余裕が生まれる
かもしれないですね。

そして、すでにこのブログで学んだ自己肯定や自分を信じるということも
すごく大切なことだと思っています。

夢は最近面白いものばかり観ますね(笑)
自分が小説の中に入ったような感覚で、表現が何だか詩的なのが面白い。
おかげさまで毎日お寝坊ですww

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52069334.html
こちらもなかなか興味深い記事でしたので、一応張っておきます。

>夢は最近面白いものばかり観ますね(笑)
自分が小説の中に入ったような感覚で、表現が何だか詩的なのが面白い。

いいですね~。天然(夢のこと)にはかないません!

ご紹介のサイト、ほんとうに興味深いサイトです。人は性悪説、性善説、
どちらもありですよね。

ほんとうに取り扱い説明書が必要なくらい複雑な人間。

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プロフィール

yukoeden

Author:yukoeden
女性
東北に通ってます。被災地は大変です。
リンク先には、クリック募金や助け合う
などの情報がリンクしています。
時間や体力やお金を使わなくても、
誰にでも、できることが見つかります!
助けを得られる情報も出ています~。
ひとりひとりの力が必要とされていて、
小さな力も、行動は届きます<(_ _)>

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